No.10 眩しいヘッドライト

最近やたらと眩しいライトの車が増えてきたのを感じませんか?この眩しいライトは爆音マフラーなどの騒音公害と同様な、光の公害「光害」です。眩しいヘッドライトってウザイですよね!

暴走族みたいなどうしようもない一部の範囲を超えて、ごく普通の一般の車までにもこの眩しいライトが広がって来ています。これは中国製のLEDやHIDのヘッドライトバルブが数千円から買えるようになったからです。

明るいと眩しい(グレア)の違い

最近の純正のヘッドライトにはディスチャージライト(HID)やLEDライトなど、とても明るいものが付いていますが、これらの車とすれ違っても眩しくはありません。純正であればきちんと設計された照射範囲を照らしているので眩しくないのです。

しかしヘッドライトの電球(バルブ)を明るいものに変えると、照射範囲のズレや乱反射による迷惑な眩しい(グレアの酷い)ライトになってしまいます。その車用の純正品以外の現在販売されているHIDやLEDバルブのすべてでそうなります。 そんな手軽に新車の頃の明るさは戻ってこないのです。

「電球が暗いからライトが暗い」じゃないの?

ヘッドライトは一般的にはおよそ8年前後で暗く見づらくなってきます。暗くなると言っても電球が暗くなるのではありません表面の透明カバーや反射面が紫外線等により劣化して曇ってきた為に乱反射を起こして、光が本来の照射範囲に収まらない事で暗く感じるのです。ですから明るい電球に変えても本来の明るさや見やすさは戻ってきません!

ヘッドライトの健康状態を確認!

夜間の信号待ちで大型トラックの後ろに止まった時、または壁に向ってヘッドライトを照射すれば、ヘッドライトの劣化具合がわかります。

健康なヘッドライトは画像のようにライトの明暗がハッキリとしています。しかしライトのカバーが劣化してきたり、または劣化していなくともディスチャージ(HID)やLEDの明るいバルブに交換していると、このハッキリとしたラインがぼやけて迷惑ライトとなってしまっています。

ほとんどの場合は本来透明である表面のカバーの曇りが原因なので、この曇りを取れば配光や明るさはかなり改善します。ヘッドライト専用の研磨剤などで磨いたり、カバーだけまたはヘッドライト丸ごと交換したりと方法はいくつかあります。